かな(20代女性)
夫が転勤で4月からインドに駐在することになりました。
海外生活にはなんとなく憧れがあったのですが、まさかインドとは・・・。
夫からは仕事を辞めてついてきてほしいと言われていますが、どうしようか・・・。
カレーとターバンとヨガのイメージしかなくて、住める場所なのか見当もつきません。
アゲヲさんは以前インドに住んでいらっしゃったそうなので、何かアドバイスをいただけますか?
>> 前回記事
第8回 インド駐在妻?夫の海外転勤、生活できるの?東インド編
テンションアゲヲ
ヘイヘイヘーーイ!ポジティブかい?テンションアゲていこうぜ!!
東西南北編の最後を締めくくるのは、俺が実際に住んでいたこともあるインドの極楽、南インド編だ!!
これは、何を隠そう、俺の本音だ(笑)
旅慣れた人なら共感してくれると思うが、典型的な観光地を避け、ローカルへローカルへと入っていく旅の良さを知ってのことだ。
そんな俺を魅了してやまない南インドの紹介、いってみようぅううぅう!!!
バンガロール(カルナタカ州)
バンガロールは南インドにおける人や文化の交差点だ。
インド各地の料理が食べられるし、一般の人でもカンナダ語、テルグ語、タミル語、マラヤラム語、ヒンディー語、英語と5、6の言語をしゃべれる。
インドのシリコンバレーと呼ばれるほどIT産業も発達し、俺が個人的にインドの六本木ヒルズと呼ぶほどのオシャレな複合商業施設もある。
バンガロールはデカン高原にあるため気候も非常に快適で、インドで永住するなら間違いなくこの都市だ。
ひとつオススメスポットを挙げるなら、ナンディヒルという丘から見下ろすデカン高原の景色だ。

近くにGrover というブランドのワイナリーもあるから、ワイン好きなら行ってみてくれ。
ハイデラバード(アンドラプラデッシュ州/テランガナ州)
2014年6月にアンドラプラデッシュ州からテランガナ州が分離独立し、ハイデラバードはその両州の州都を兼ねている。
ハイデラバードはバンガロールに並ぶIT都市であり、また、イスラム文化があちこちで見られる街でもある。

そんなハイデラバードでのお目当ては、何と言ってもご当地アンドラ料理だ。
アンドラ料理は、見た目は普通のインドカレーだが、とにかく辛い!
インド料理の中でもスパイスレベルはMAXだ。そう、中華料理で言うところの四川料理の位置付けだ。
ハイデラバードに行ったら、とにかくカレーを食い、ヒーヒー言ってくれ。
そう言えばむかし、辛いもの好きのアンドラピーポーに柿ピーをあげたらめっちゃ喜ばれたな・・・。
もし辛いものが苦手な人は、ぜひビリヤニを食べてくれ!
これは以前の記事でも紹介したが、お祝いの時などに食べられるスパイスと肉の炊き込みご飯だ。
ビリヤニと言えばハイデラバード、ハイデラバードと言えばビリヤニ、と言われるくらい有名だから、ぜひ食べて見てくれ!
コーチン(ケララ州)
灼熱と混沌のインド旅に疲れたら、コーチンへ。
ここではいわゆる南国リゾートを味わえる。

インド最高のビーチと呼ばれるコヴァラムビーチでリラックスするも良し、アーユルヴェーダを受けるも良し。
日本人駐在妻の中には、寮制のアーユルヴェーダの学校に通い、資格を取る人もいるぜ。
ココナッツが特徴のケララ料理も、他地域で一つのレストランとしてと出店できるほど立派なジャンルとして確立しているので、ぜひ食べてみてくれ。
リゾートで元気が出てきたら、ジャングルの中、バックウォーターと呼ばれる水路を進むバックウォータークルーズもオススメだ!
チェンナイ(タミルナドゥ州)
俺が勝手にインドの大阪と読んでいるチェンナイは、人懐っこい性格と独自の濃厚な文化を持つコテコテな街なんだぜ〜!
インドでは州ごとに公用語があることが多いが、国の公用語であるヒンディー語は基本的にどの州でも通じる。
しかし、タミルナドゥ州ではタミル語か英語しか通じない。
これは大阪人が東京でも大阪弁を話すのと一緒で、タミル人は「デリーのやつらの言葉なんかしゃべってたまるかよ」と思っているのだ。
厳密に言うと、そう思った人たちによるアンチ・ヒンディー運動が1930年代と60年代にあったことが根源のようだ。
タミル人はスリランカやシンガポールにも渡り、タミル語を公用語の一つにしてしまうほどの力強い人たちなんだ。
でも仲良くなるととってもフレンドリーで、俺も多くの人に世話になったもんだぜ・・・。

チェンナイの見所は、目に見える牛や建物ではなく、その文化だ。
西洋化しているムンバイと比較するとわかりやすいが、例えば服装だ。洋服が多いムンバイに比べて、チェンナイでは伝統的な民族服が多い。
流行より伝統を重んじるのが、チェンナイという都市だ。
定食のターリーも州ごとに食べ比べるとわかるが、チェンナイのサンバー(汁カレー)はバンガロールやハイデラバードのものより豆感が強く、どろっとしているんだ。
同じ南インドでも、州によって少しずつ文化が異なるからな、その差分を楽しんでみてくれ。
ポンディチェリ
インドの南東部に南北に伸びるタミルナドゥ州の海岸線、ちょうど真ん中あたりにあるポンディチェリ。
ここは連邦直轄地域で旧フランス植民地だったため、タミルナドゥ州とは異なる西洋的な雰囲気の漂う街だ。
ただし、「華の都パリ!」みたいなキラキラなイメージだと、ちょっと期待値が高すぎだ。
洋館は立ち並ぶが、どこか黒ずんでいて苔が生えている・・・くらいのイメージにしておいてくれ。
でもやっぱり、西洋の風が吹いている。
ポンディチェリでは、インドでは貴重なフランス料理を食べてみてくれ。
中庭がきれいな雰囲気のいいフレンチレストランでベンガル湾から揚がったシーフードを堪能すれば、そこはもう南仏マルセイユだな・・・。
街ゆく人もどことなく品があって、俺はかつて通りすがりのマダム(ふつうのインド服を着たおばさん)に「ボンジュール」と話しかけられ、二、三、会話をしたのちに、アメ玉をもらって別れたぜ。
アメ玉って、大阪のおばちゃんやん・・・笑(実話)
これにて、タミル人=大阪人ということが証明されたのでした。ちゃんちゃん。
オチもついたところで、今回で東西南北編は完結だ。
どうだ?インド、魅力の塊だろう!?
良くも悪くも刺激の強い国だからな、無理はせず、自分が楽しめそうな範囲で旅行をポジティブに計画してみてくれ。レッツ・ポジリブ⤴⤴
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